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ソムジャム

ソムリエ同士のジャムセッション、略して“ソムジャム”。この風変わりな名を持つイベントを「サッカパウ」では、時々こっそり行っている。

中身は至ってシンプルだ。「サッカパウ」のシェフソムリエである梁さんが他店からゲストソムリエを呼び、ふたりでワインペアリングを完成させる。ひと皿ごとに担当を分けもせず、まとまりやバランスなどの「かしこまったこと」もこの際、いったん脇に置いといて。出す料理を試食しながら、場のノリとライブ感で、持てる知識をさらしあい、新しいアイデアをシェアし、譲れないところは主張し、たがいにせめぎあいながら1本1本、選んでいく。そう、まさしくジャズのジャムセッションさながらに、ひとつのコースをふたりで完成させるのだ。

一軒のお店で働くソムリエ同士ならまだ、あるかもしれない。ただ他店から呼んでくることは、とくに日本では極めて稀な例だろう。あるいは「わざわざそんなことをする意味があるのか?」と問われるかもしれない。ただ、そこで梁さんならばこう言うね。「はい、大ありなんです」と。

「ひとりのソムリエが、ひとつの店舗で学べることは限られています。しかし自分が以前いたニューヨークでは、いろんなお店のソムリエ同士が、惜しげもなくインフォメーションの交換をするという慣習があるんです。シェアすることで学ぶことが倍増するだけでなく、それが彼らにとって自分へのプレッシャーにもなる。これを、この瞬間を、日本でも再現したい。規模としては小さいけれど、外食市場自体にも、いい意味でのスパイスを効かせたいんです」

たとえば回目は、銀座フレンチの老舗「レカン」のソムリエとのセッション。クラシックの王道を行くレカンと、自然派を軸にコンテンポラリーな道を突き進むサッカパウ。真逆とも言える両者の視点がぐるぐる混じりあうペアリングは、常識を覆す面白さにあふれていた。

こんなふうに、これから、どんな化学反応が起きるのだろうか。

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