naturalista_main

project

ナチュラリスタ

希少な自然派ワインを飲み比べできる、立食スタイルのイベント。

「ナチュラリスタ」をひとことで説明すると、さしずめこうなるだろう。しかし本当は。イベントを主宰する「サッカパウ」のシェフソムリエ梁さんにとって、それだけじゃ、まったく、ちっとも伝えきれない。(だからここに書くことにした)。

ワインの輸入業者、いわゆるインポーターと呼ばれる人たちとの付き合いが深くなると、希少なワインが手に入ることがある。1店舗につき割り当てられるのは2~3本。1本のみ、という場合も珍しくない。今度は店側の、これを誰に紹介すべきか、という葛藤が生まれる。1組のお客様にボトル売りすると、味わえるのは多くて4名ほど。生産者が汗水たらして作ったワイン、せっかくならばもっと多くの人に伝えられないだろうか、と。

そして梁さんは勉強も兼ね、10ほどのインポーターが主宰するナチュラルワインのイベントに参加することにした。広い会場に用意された、ものすごい数のナチュラルワインを自由に試飲できるのは素晴らしく、実際に楽しむことができた。しかし同時に感じたのは、ここにあるワインは多くのインポーターの様々な「思惑」や「事情」もあいまり、決してクオリティや全体のバランスを鑑みて、ワインをセレクトをしているわけではないということ。

そしてそれが実現できるのは、ひとりのソムリエがいる、ひとつのお店しかないということも。

このような経緯からたどり着いた「ナチュラリスタ」のルールはこうだ。

まず基本的に参加者の数だけ、自然派ワインを用意する。45人なら45本。会費はひとり8000円。セレクトは、ひとりのソムリエが全面的に担当する。プロのフィルターを通し、責任を持って厳選したワインのみラインナップする。

さらにこれを、ソムリエが説明しながら注ぎ回るのではなく、参加者が自由に試せるセルフサービスとする。説明は尋ねられればするものの、こちらから売り込むことはしない。その代わり、基礎情報や簡単な感想を、ボトルに直接メモ書きする。その心は「うんちくを聞いてからだと、頭で飲んでしまう」から。もっと自由に、自然にナチュラルワインを楽しんで欲しいという、梁さんの思いが根底にある。

さらに立食とはいえ、もちろん料理にも手を抜かない。「サッカパウ」の田渕さん並びにスタッフが総動員し、イベントに合わせたできたての料理を、その場でふるまう。

そんな手作り感あふれるゆえか、これまで2回行われたイベントは、いずれも予想をはるかに上回る好感触。こんなにもいい自然派ワインを飲み比べられるチャンスは滅多とない!と、とりわけ食やワインに詳しいフーディーたちもノリよく、すこぶるいい笑顔で会を楽しんでいた。むろん、お客様同士の会話にも花が咲いた。梁さんはそこに確かな手応えを感じ、定期開催することを決めたのだ。

そして最後に。梁さんの自然派ワインに対するここだけの、しかし大切なつぶやきを聞こう。

「僕は巷にあふれる自然派ワインの90%はおいしくないと思っています。その多くはバクテリアによって汚染されているという中で、自然派だから『変わっている』ではなく、『面白いけれどおいしい』とならなければならない。ただこの品質鑑定というのは、経験を重ねないと難しい。だから僕はビオワインの未来のためにも、いいワインをいろんな人に伝えていかなきゃいけない、そう思っています」

ick-1773 ick-1770 ick-1762ick-7947 ick-7957 ick-7975 ick-7978 ick-7983 ick-8013 ick-7953
ick-1939 ick-1915

ick-1841 ick-1836 ick-1825 ick-1814

Contact Us

Name
Email
Title
Message