hirano_main

NAOKI HIRANO

Voice

迷いながら、揺れながら、そこを抜けるまでの話。

飲食店の業務はおもにキッチンとホールで分かれ、たいていどちらか選ぶことになる。しかし平野さんは珍しく、どちらもできるバイプレーヤーとして「POUND-YA」で活躍する。彼が今のようになったプロセスはこうだ。

「最初に料理をやりたいなという気持ちはあったんですけど、そこから何をやりたいたかは、正直決まってなかったんです」。専門学校でフランス料理とイタリア料理、世界を代表するふたつの料理の基礎を学んだのち、とあるフレンチカフェに就職。「そこは結婚式場でもあるので、常に出す料理が決められていて、ずっと仕込みをしていました」さらに制服の長いサロンにシャツのかっこよさにも惹かれて、イタリアンに転身。小さなバールのキッチンスタッフとして従事、やがて料理長となりメニューを考える立場までなったものの、やっていくうちどこか漫然と「料理じゃなくてもいいのかな?」と、思い始めるようになった。その思いは拭えずお店を辞め、今度は「POUND-YA」に、ホールスタッフとして入った。

hirano_03

自分のことをあらためて見つめ直すきっかけになったのは、ここでしばらく働いたあと、店長から「社員にならないか」と声をかけられた時。「それまではホールも楽しいって思ってたんですけど、ある時店長に、自分の料理について否定されたことがあって。それがものすごく悔しかったんですけど、気付いたこともあって。自分は今まで料理の技術を向上したいとか、そのために勉強するとかはなくて、仕事としてやっていた。いつか彼女と結婚するため、とか、家に帰れないとやだなとか。ただ自分を守ろうとしてやってただけなんだって」

hirano_02

働いているうち、いつのまにか料理はお金を稼ぐ手段になっていた。けれど本当は料理が好きだった、そんな自分を思い出したのだ。「今は社員になってキッチンをまわしながら、ホールにも入ったりしてます。料理の知識や熱い気持ちを伝えたりするのも楽しいですね。見る視点が変わって、お客さまや一緒に働くスタッフのことを考えるようになった。自分でもひとつ変わったなと思います」

hirano_01

壁を乗り越え、心に熱いものをたんまりと秘めながら、平野さんはネクストレベルにたどり着いた。

Profile

平野 直輝 / NAOKI HIRANO

听屋六本木店・社員

Contact Us

Name
Email
Title
Message